英国内務省(Home Office)は10月14日、英国の移民制度に関して新たに実施予定の改定について発表しました。
クライアントの皆様に特に関係する主な変更点は以下の通りです。
- Skilled Workerビザ申請における英語要件の引き上げ:現在はB1レベルが求められていますが、2026年1月8日以降の申請からはB2レベルが必要となります。この要件はSkilled Workerルートでの新規申請者のみが対象であり、既存のSkilled Workerビザ保有者による延長申請には適用されません。
- 卒業(Graduate)ビザの有効期間の短縮:現行の2年間から18か月に短縮される予定です(2027年1月より施行予定)。
- Immigration Skills Chargeの引き上げ:現在より32%の増額が予定されています(施行日未定)。
- 無期限在留許可(Indefinite Leave to Remain)、いわゆる永住権の取得要件の厳格化:これまでに公表されていたとおり、居住期間要件を5年から10年に延長する案が検討されています。ただし、現時点では協議中であり、実施時期は未定です。
これらの改定が施行される前に、新たなSkilled Workerビザ申請者をスポンサーする予定の企業は、現時点で十分なスポンサーシップ証明書(Certificate of Sponsorship)を確保しているかを確認する必要があります。英国内務省(Home Office)は、改定前の申請需要が大幅に増加すると予測しており、状況によっては、ビザ申請に必要な証明書を期限までに取得できない可能性があります。
3CSにできること
今回の移民制度の改定は、特にビザ申請者に求められる英語レベルの引き上げなど、企業や個人にとって大きな影響を与える可能性があります。3CSの移民法チームは、こうした新たな制度変更への対応をサポートいたします。当事務所では、スポンサー対象の従業員の状況確認、対象職種の確認、ビザ延長や新規申請の手続きに関するアドバイスなどを行っています。英国の移民制度に関してのご質問や、サポートが必要な場合は、ぜひ弊所までお問合せください。




