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ニュースレター

新型コロナウイルスの大流行(パンデミック):政府がいくつかの雇用規則を緩和

13 March 2020

John Clinch

3月11日発表の予算案は、財政抑制の時代を思い返させると同時に、新型コロナウイルス大流行の影響から、数週間および数か月先に予想される労働者や企業への打撃を和らげるように設計されています。 今回のニュースレターでは、英国のほぼすべての雇用主に影響を与える事になる疾病手当の規則の主な変更点を見ていきます。


疾病手当の規則


多くの雇用主は、契約に基づく疾病手当を満額の給料で支払っていますが、時には一定の期間後から減額して支払ったり、時には一定の期間のみに限定して支払っています。 しかし、すべての雇用主は法定の疾病手当(statutory sick pay (SSP))を支払う必要があり、現在これは週94.25ポンドです。 これは、週給118ポンド以上の場合で、病欠している全ての従業員に支払わなければならない最低額になります。 最長28週間まで支払われますが、重要なのは、病気休暇の最初の3日間に関しては支払われない事です。


この3日間の支払無し期間のルールは、新型コロナウイルスの蔓延を防止し、病人や自己隔離する必要がある人は家に留まるように奨励する公共政策に反する誘因を生み出しています。


そのため、政府は予算案発表の前に、SSPが病気休暇の4日目ではなく1日目から支払われるようにすると発表しました。また、予算案の中で財務大臣は、病気でない場合でも、予防措置として自主隔離するように言われた人にもSSPが支払われると述べました。 これには、ウイルス陽性と診断された家族の世話をする人も含まれます。 そして今日3月13日に、英国2020年法定疾病手当(一般)(コロナウイルス修正)法(Statutory Sick Pay (General) (Coronavirus Amendment) Regulations 2020 )が施行されました。 これは、イングランド公衆衛生局(Public Health England)、スコットランド国民保険サービス(NHS Scotland)、または公衆衛生ウェールズ(Public Health Wales)によって発行されたガイダンスに従い、新型コロナウイルスの感染を防ぐために自己隔離する人にSSPが支払われることを規定しています。


もう1つの重要な点は、今まで雇用主は国からの払戻し無しにSSPを支払う義務があったことです。これは、生産を縮小しなければならないような時でも、企業が多額のSSPを支払うことになり、大きな打撃を受ける可能性があることを意味します。政府は中小企業向けの払戻スキームを導入することを考えていましたが、新型コロナウイルスの大流行により、この問題が劇的に前面に押し出されました。

したがって、もう1つの重要な対応策は、英国大蔵省が、従業員250人未満の企業については、各従業員のSSPを病気から2週間分まで支払うと約束したことです。この適用にはフィットノート(下記参照)は必要ありません。これはおそらく、1980年代にSSPが導入された時に適用されていた制度を復活させるでしょう。当時は、現在の産休手当の払戻とほぼ同じ方法で、雇用主は、SSPとして支払った金額の全てまたは大部分を国民保険の拠出から取り戻していました。


なお、従業員の受給金額に関して紛争がある場合、または雇用主がSSPに関して決定を下すことができない場合には、英国歳入関税庁(HM Revenue and Customs)が問題を決定することに注意してください。すなわち従業員は、争いのある金額について不正控除として労働審判所に訴えを提起することはできません。


フィット・ノート(Fit notes)


職場の疾病手当支払制度の管理の主な部分は、労働者が医者(GP)からフィット・ノート(以前は「シック・ノート」と呼ばれていました)を病気の証拠として入手し会社に提出することです。これは、特定の期間(5営業日など)の後、SSPまたは契約による疾病手当の支払いの適格性を証明するためです。新型コロナウイルスのパンデミックにより、病院でのフィット・ノートのリクエストが殺到することになるので、財務大臣は、予算の中で、政府がそれに代わる一時的なシステムを作成していると述べました。また、NHS の111ヘルプラインから自己隔離を勧められた人については、自動的に通知されることになります。この新しい一時的なスキームの詳細はまだ判明しておらず、数週間は導入されない可能性があります。


これにより、雇用主の疾病手当支払の管理が容易になります。 もちろん、雇用主は病気の証拠としてフィット・ノートの提出を必ずしも要求する必要はありません。現在の異常な状況下では、雇用主は従業員を信頼し、要件を完全に放棄する方が簡単だという見方をするかもしれません。

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