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新たな変更を踏まえて、別のスポンサーライセンスが必要でしょうか?
28 August 2020
Thomas Miles

政府は近頃、2021年1月1日より英国の移民制度を変更する旨を発表しました。これを受けて、一部の企業から、現行のスポンサーライセンスについて何をする必要があるのか、また現行ビジネスを継続するためには別の種類のスポンサーライセンスが必要となるのか、という質問がありました。
重要な変更点は以下の通りです。
- 2021年1月1日以降に就労または生活のために英国に入国する新たなEUからの移民は、他の国籍と同様にビザを申請する必要があります。新たなビザ制度のもとでは、国籍を問わず雇用することが容易になり、EUからの移民に対しては特段の権利が与えらなくなります。
- 2021年1月1日以降、RQF (Regulated Qualifications Framework) 6の現行レベルから大幅に引き下げられ、RQF3のスキルレベルの仕事に対してビザを発給することが可能となります。これは、いくつかの事務職や人事関連ポジション、またケータリングや建設業界における職務を含む、多くの職種がスポンサー資格を得られることを意味します。
- 居住者労働市場テスト (Resident Labour Market Test) が不要となり、企業は、その職務に最適だと考える者を誰でも自由に選べるようになります。
- Tier 2 (企業内転勤) ビザは引き続き利用可能ですが、今後は単に「企業内転勤」と呼ばれ、Tier 2という名称はなくなります。
- Tier 2 (General) ビザは廃止され、技能労働者 (Skilled Worker) ビザに変更となります。
既にスポンサーライセンスを所有していますが、何かする必要があるでしょうか?
所有するライセンスの種類に拠るでしょう。既存のTier 2 (ICT) ライセンスは自動的に新たなICTビザをスポンサーすることが可能となり、既存のTier 2 (General) ライセンスは自動的に新たな技能労働者ビザをスポンサーすることが可能となります。おそらく企業にとって最も重要なのは技能労働者ビザでしょう。同ビザは、居住者労働市場テスト無しに、世界中からあらゆる国籍のRQF3レベルの移民労働者を雇用することを許可するものです。
したがって、もし現在Tier 2 (General) スポンサーライセンスを所有しておらず、例えばTier 5ライセンスまたはTier 2 (ICT)のみ所有している場合に技能労働者ビザを利用するには、新たにライセンスを申請する必要があります。
新たな技能労働者ビザルートで自動的にスポンサーになることができるTier 2 (General) に直ちに申請するか、新制度が開始した後に技能労働者ビザライセンスに申請するかを選択することができます。ただし、遅延にはご注意ください。EUまたは英国外の労働者に依存するようになった企業から、これらのライセンスに対して前例のない需要があり、将来的にも彼らを雇用し続ける必要性から、新たなスポンサーライセンスを必要とすることが予想されるためです。内務省 (Home Office) が申請処理に遅れを来す可能性があるため、新しいビザを利用できるようになるまでには長時間を要するかもしれません。
詳細の情報や、適切なスポンサーライセンス申請をご希望の方は、弊所チームにお問い合わせください。

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