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ニュースレター

商業契約書において注意すべきポイント

10 July 2020

Adam Haffenden


商業契約書の文言を正しく記載する事の重要性が過小評価されているのは、ビジネスでよくある間違いの一つです。 3CSの紛争解決/商事法チームは、契約紛争が発生した時の問題解決の方法について、アドバイスの依頼を繰り返し受けています。これらは、契約書のドラフトが不十分であり、適切な条件が記載されていなかった事に起因するのが殆どです。契約の一方当事者が、記載されている特定の文言が曖昧または非合理的であるため強制力が無いと主張してくる事がよくあります。


署名する前に、弁護士による契約書の内容確認に費用をかけない企業もあります。時間がなかったり、契約の相手方がドラフトを提示する際に文言を変更する事はできないと暗示していると思うようです。可能な限り、将来的に深刻な経済的悪影響をもたらす可能性のある書類に急いで署名しないでください、というのが弊所のアドバイスです。以下において、特に注意を払う必要がある商業契約書の最も一般的な内容の一部についてご説明します。


契約書に正しい登記上の名称が記載されていますか?

各契約当事者の正しい登記上の名称が記載されていない場合、契約条件に関して問題があった時に、契約を実行するのが難しくなる可能性があります。同様に、契約書に署名する前に、関連会社と子会社を契約に含めるか否かを慎重に検討すべきです。


両当事者の意思は契約書に明確に示されていますか?

驚くことに、多くの商業契約書は合意の基本的なポイント、つまり誰が何をするのか、何を得るのかについて明確にしていません。他の契約について言及していますか?全てが明確ですか?紛争が発生する場合のために、契約書を読む第三者が基本的な条件を理解できるようにしておく必要があります。明確でシンプルな言語(および具体例)が効果的です。正確な草案により、将来の高額な紛争を回避することができます。


契約期間はどのくらいですか、また当事者はどのように契約を解除できますか?

契約書に記載すべき重要なポイントは、契約期間と自動更新の可否です。契約書に、各当事者がどのような方法で契約を終了できるのかと、適切な通知期間を行使する事について明記した適切な条項があるのを確認する必要があります。また、契約の終了時にどうなるのかについても言及する必要があります。


金額と支払についてどのような条項が契約書に含まれていますか?

支払が遅れた場合や、全く支払われなかった場合に、どのような条件でどのような金額が支払われ、どうなるのかについて条件を決めておく事が最も重要です。契約書にこれらの条項が記載されていれば、金額と、不払時に紛争になった場合にどうなるのかについて、確実性を確保できます。契約の相手方に支払の信用力があるか否かを検討することも不可欠です。


リスク配分と条件の妥当性について契約書で確認してありますか?

おそらく契約書の中で最も重要なのは、責任・補償・保証の制限、および対象外となる損害の種類に関する部分と言えるでしょう。紛争が発生した場合の連帯および個別責任の要件、また、不履行当事者からの回復可能性を最大化するための条件が契約書に記載されているか検討する事が必要です。また、契約条件の妥当性を検討することも重要です。条件の不合理性について将来訴えられないようにする事が不可欠です。そうしておかないと、法廷で契約が執行不能とされる場合があります。


守秘義務について契約書に記載されてありますか?

合意内容は機密事項ですか?当事者間で機密情報を交換しますか?それはどのように保護されますか?守秘義務違反に対してどのような救済策を取りますか?これらの条件はすべて、包括的な商業契約を結ぶための必須事項であり、見落としてはなりません。守秘義務の条項に違反した者に対し貴社が法的措置を行う権利を確保し、さらに違反時の救済策を規定しておくべきです。


知的財産権(IP)に関する条項を含めることは必須ですか?

IPの使用と所有権に関する適切な条項を契約に必ず含めてください。例えば、IPにライセンスを付与する必要がありますか?契約書において、作成されたIPと誰が所有者なのか、各当事者はそれで何ができるか、およびどのように保護されるか、明記する必要があります。紛争となった場合に重大な経済的影響を与える可能性があるため、契約書にそのような条項を含めることは賢明です。契約で明示的に保護を規定しておかないと、紛争を解決するのは非常に困難で費用がかかるでしょう。


契約で規定されている通知はどのようにすべきですか?

契約相手方への正式な通知を必要とする場合に関して明記しておく事は不可欠です。通知をどのように誰に提出するか、および、どのような形式を用いるかは契約の基本事項です。契約条件に基づいて有効に通知しない場合、紛争解決に関して深刻な悪影響を与える可能性があります。将来失敗しないために、これらを契約書で常に考慮し、通知提出に関する規定を遵守してください。


契約に起因する紛争をどのように解決しますか?

契約違反によって発生する紛争を当事者がどのように解決するかについて明記する必要があります。契約違反の訴えは、法廷、仲裁または調停による手続を取りますか?どこで訴訟を起こしますか?どの国が議論を聞く法管轄権を持ち、どの法律が適用されますか?これらは全て、契約当事者が最初から焦点を当てるべき重要な考慮事項です。


新型コロナウイルスの影響を受け、新しい契約では何を考慮すべきですか?

契約当事者の履行能力について、新型コロナウイルスのような別のウイルスが出た場合の現実的な影響を検討しておくべきです。また、遠隔で対応する等、緊急時対策を利用して各当事者の義務を実行できるかどうかも検討しておいてください。契約の不履行や履行遅延の場合のリスクをカバーする保険に加入していますか?履行遅延や不履行の場合に、リスクまたは責任をどのように配分すべきかについて、契約相手方と話合うことが不可欠な場合があります。最後に、契約条件を十分に確認し、特にそのような緊急事態が、契約の不可抗力規定や重大な不利益変更規定、または契約終了や他の救済措置を必要とするかどうかについて検討しておいてください。


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